
なまえ:サトコ
某専門学校卒業。大阪生まれ滋賀県育ち。社会に出ると消耗します。引き籠って、ひとりもくもくと作業するとき回復します。
リトマス試験紙に染み渡る色変化のグラデーションが美しくて見惚れていたら、理科の授業についていけなくなっていた。一事が万事、そんな感じの人生。興味の対象に意識が固定されやすいと気づいて以降は、主題を探し見極める努力をしている。ちょっと疲れやすい。
家族からはアホだと言われて育ち、だけど絵は人並み以上に描けると自負し上達を目指してきた私がいる。家族も喜んでくれるものと勝手に思っていた。めずらしく母と意見の一致をみたという30歳だった弟の言葉は「お姉の絵は上手いだけで魅力が一切ない」。
わかったことは私のアイデンティティは所詮、家族からの評価に依存した脆いものだったということ。
絵が収入源の中心になったことはない。見渡せば魅力的な絵や、コンピュータグラフィックスや、VRの世界が広がる現代。識字率が低く、絵が情報を伝えたという中世とは違う。私が描く必要なんてなく、描かなくなって4年弱。
この崩壊が新生に向かうのか潰れて終わるのかわからないけど、とりあえず、まだ絵を描くことへの情熱は戻らない。
いまは、かつて脳ミソが及ばなくて出来なかったジャンルの事柄において、誰のためでもなく自分自身のために、成長を楽しんでいます。